令和8年度税制改正大綱が発表されました

~物価高と中小事業者に配慮した、現実的な内容です~
先日、「令和8年度税制改正大綱」が公表されました。
今回の改正は、次のようなテーマをもとにまとめられています。
• ① 物価高への対応
• ② 「強い経済」の実現
• ③ 地方の活性化と暮らしの安定
• ④ 公平でスムーズな納税のための環境整備
一言でいうと、「物価高で苦しい家計や事業者の現状を、できるだけ税制面から支えよう」という姿勢が見える内容です。
特に注目されるのが、物価上昇を踏まえた基礎控除などの引上げです。
「生活にどうしても必要なお金には、そもそも税金をかける余裕はないですよね」という考え方が前提になっており、また、会社や事業主の事務負担が増えすぎないような配慮もされています。

インボイスの特例、まだ続きます

インボイス制度が始まってから、特に小規模事業者の方は大変な思いをされていると思います。
今回の改正では、その負担をやわらげるための特例措置の延長が決まりました。

◆ いわゆる「2割特例」

インボイス登録をした個人事業者の方について、
納める消費税を「売上にかかる消費税の3割」で計算できる特例
この措置が、令和10年分まで延長されました。
「いきなり通常の計算はきつい…」という方への配慮が続く形です。

◆ いわゆる「8割控除」(段階的に縮小)

免税事業者からの仕入れについての経過措置も、いきなりゼロにせず、段階的に縮小されます。
• 令和8年10月~:7割控除
• 令和10年10月~:5割控除
• 令和12年10月~:3割控除
• 最終的な期限:令和13年9月末まで(2年延長)
「制度への対応や、価格転嫁にはまだ時間がかかる」という現場の声を反映した、現実的なスケジュールと言えます。

中小企業を支える改正も

このほかにも、
• 少額減価償却資産の基準の見直し など
中小企業や個人事業主を後押しする内容も盛り込まれています。
この税制改正法案は、令和8年1月に開かれる通常国会に提出され、審議される予定です。

最後に

今回の改正は、「急に厳しくする」のではなく、現場の実情を見ながら、少しずつ調整していくという印象を受けます。
インボイス対応や、物価高の影響で経営や家計に不安を感じている方も多いと思います。
「うちの場合はどうなるの?」という点が気になる方は、いつでもお気軽にご相談ください。

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