マル経融資とは?小規模事業者が活用したい「無担保・無保証人」の融資制度

税理士の田辺亮介でございます。梅雨の時期が本格化してきましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

「設備投資をしたいけれど、担保にできる資産がない」
「運転資金を借りたいが、保証人を頼みにくい」

そんな小規模事業者の方にぜひ知っていただきたいのが マル経融資(小規模事業者経営改善資金) です。マル経融資は、商工会議所や商工会の推薦を受けることで、日本政策金融公庫から 無担保・無保証人 で融資を受けられる国の制度です。

マル経融資の概要

現在の主な制度内容は次のとおりです。

· 融資限度額:2,000万円
· 担保:不要
· 保証人:不要
· 返済期間:10年以内(据置期間2年以内)
· 資金使途:設備資金・運転資金など経営改善に必要な資金
· 融資機関:日本政策金融公庫
· 商工会議所または商工会の推薦が必要

という非常に利用しやすい制度です。

利用できる事業者

次のような要件があります。

①小規模事業者であること

常時使用する従業員数が

· 商業・サービス業:5人以下
· 製造業その他:20人以下

であることが必要です。

②商工会議所等の経営指導を受けていること

原則として6か月以上、商工会議所または商工会の経営指導を受けていることが求められます。

③税金の滞納がないこと

法人税、所得税、住民税、事業税などを原則完納していることが必要です。

マル経融資のメリット

無担保・無保証人

最大の魅力はこれです。

一般的な融資では担保や保証人を求められることがありますが、マル経融資は不要です。

金利が比較的低い

政策金融であるため、民間金融機関のプロパー融資と比較して利用しやすいケースがあります。

商工会議所のサポートを受けられる

融資だけでなく、経営計画や資金繰りについてのアドバイスを受けながら進められる点も大きなメリットです。

こんな時に活用できます

· 新しい機械を導入したい
· 車両を購入したい
· 店舗を改装したい
· 運転資金を確保したい
· 事業拡大に向けて資金調達したい

など、小規模事業者のさまざまな資金需要に対応できます。

税理士から見た注意点

マル経融資は非常に使いやすい制度ですが、

· 決算内容
· 納税状況
· 資金使途
· 返済計画

などは当然ながら審査対象となります。

また、商工会議所の推薦があれば必ず融資が受けられるわけではなく、最終的には日本政策金融公庫による審査があります。

そのため、日頃から適正な会計処理と納税を行い、金融機関に説明できる決算書を作っておくことが大切です。

まとめ

マル経融資は、

「無担保・無保証人で利用できる小規模事業者向けの代表的な公的融資制度」

です。資金調達を検討されている事業者様は、一度検討してみる価値が十分にあります。
当事務所では、融資相談や事業計画書の作成支援も行っております。
ご希望の方には、久留米商工会議所へのご紹介も可能です。
マル経融資の活用をお考えの際は、お気軽にご相談ください。